インハウスデザイナーとは社内専任のデザイナーのことです。自社ブランドの制作物全般を担当することになるため、紙媒体のグラフィックデザインからWebデザイン、パッケージ制作など、業務は多岐にわたります。
自社のデザイン物全般を扱うことができるのでやりがいがある一方、「インハウスデザイナーはやめとけ」なんて声もネット上ではちらほら見かけます。
今回は、インハウスデザイナーやめとけと言われる理由5選!つらい・ストレスが多い?について解説します。
インハウス・制作会社どちらも経験のある筆者が自身の経験も踏まえて執筆しています。
- デザイナー歴14年〜
- インハウス・制作会社のデザイナー経験を経て、2021年よりフリーで活動中
- ココナラではPRO認定を取得
- ブログ開始1年で累計収益200万。月間最高47万PV・最高月収90万(Googleアドセンス+ASP)
- 現在は4つのブログを運営中。
インハウスデザイナーやめとけと言われる理由5選!
インハウスデザイナーはやめとけと言われる理由(デメリット)について紹介します。
デザインの幅が限られる
インハウスデザイナーは、自社ブランドに合わせてデザインをするためデザインの幅が限定されます。
一方、制作会社の場合は外部の企業から依頼を受けてデザインをするため、そのニーズに沿った幅広いデザインを経験することができます。インハウスではデザインのテイストは確立されているため、幅広いデザインをしたい方には不向きと言えるでしょう。
しかし、例えば女性向けのデザインが好きでそのテイストを極めたい!なんて方にとっては、女性向けの商品を扱うメーカーのインハウスデザイナーはやりがいを感じやすく向いているかと思います。
デザインの幅が限られるのは人によっては逆にメリットにもなり得ます。私は女性向けデザインが好きだったので、そういったデザインだけに集中できるインハウスデザイナーはすごく楽しかったです!
デザインスキルを高めづらい
前述で紹介した通り、インハウスデザイナーは企業ブランドにあったデザインテイストで常にデザインするため、他のテイストのデザインスキルを高めづらいです。女性向け、男性向け、シニア向け、子ども向け、スタイリッシュなデザイン、力強いデザイン・・などありとあらゆるデザインを経験した方がもちろんデザイナーとしては成長します。
また制作会社であればコンペに参加したり他人と競い合う場面も多いです。また社内だけでなくクライアントの要望を反映する必要があるため、フィードバックされる環境もインハウスより多いので成長に繋がる機会が多いです。
これらのことからインハウスデザイナーは、制作会社に勤めるよりはデザインスキルは高めづらいと考えます。
デザイン以外の業務も行う必要がある
インハウスデザイナーの場合、デザイン以外の業務も行うことがあると思います。大きな制作会社であれば、デザイナーとコーダー分かれていることが多いですが、インハウスの場合はデザイナーがコーディングまでやってしまうことも。(私もやっていました)また自社のSNSの更新も行っていました。
私の場合、自社商品の梱包作業もやったことや販売の手伝いに行ったことも何度かありました。しかし頻繁にあるわけではないので、それはそれで楽しかったです。笑
デザイナーが少ないため相談しづらい
インハウスデザイナーの場合、デザイナーは社内で2・3人だけなんてことはよくあります。中には、デザイナーは自分だけ、なんてことも。
そのため必然的に相談できる人も少なく自分のデザインへのフィードバックも少ないため、デザインスキルが上がりづらい点につながります。
給料が安い(会社による)
私の場合はですが、インハウスデザイナー時代より制作会社デザイナーの時の方が給料はよかったです。これは就職する会社の経営状況にもよるのでなんとも言えないところですが、、制作会社は残業はほぼ必須なので、残業代を入れると意外と月給が多くなることもあり得ます。
インハウスデザイナーはつらい・ストレスが多い?
私はインハウスデザイナーは3社経験しました。雑貨を扱うメーカーと、レディーズファッションの通販会社2社です。
雑貨メーカーでは、基本的に定時で帰れることが多く、残業もほとんどなく、正直ストレスも少なかったです。社内でデザイナーは3人だけでしたが、上司がスキルもあり面倒見が良い方だったのでその方から多くのことを学びました。(上司に恵まれていたので運がよかったです。。)
辛かったこと言えば、給料が安かったことぐらいでしょうか。
私が入社した年からボーナスがなくなりました・・
レディーズファッションの通販会社は、女性ばかりだったこともあり(?)女性の職場という妙な緊張感がありました。この2社については残業も多かったです。(経験上、楽天やYahooなどのECサイトを展開している企業の場合残業も多い傾向にあります)トイレに行く暇もないぐらい忙しいこともあり体調を崩したこともあります。
元も子もないですが、結局インハウスデザイナーがつらい・ストレスが多いのかという点は会社によると言えます。
ただもし私が今後就職するとすれば、断然制作会社よりインハウスデザイナーを目指します。(レディースファッション通販サイトの会社は避けますが・・!)幅広いデザインを担当しデザイナーとして更なるスキルアップを!というよりは、もう年齢的にもじっくりと自社のデザインに向き合えるインハウスの方が気持ちにゆとりができるからです。
もし20代で年齢的にも若ければ、制作会社でバリバリ案件をこなすのもアリかなとは思います。
インハウスデザイナーは楽しい面もたくさん
インハウスデザイナーのデメリットをたくさんお伝えしましたが、よかった点についても紹介します。
まずインハウスデザイナーは、自社ブランドのデザインのみ行うので、そのデザインが得意分野であったり好きなテイストであるととにかく仕事が楽しいです。私は全て女性向けの商品を扱う企業で勤めていたため、女性らしいデザインをたくさんこなすことができ、それが今の自分にも繋がっています。
またメーカーの場合は、自社商品を社販(安い値段で購入)できることはメリットではないでしょうか。(私が務めた会社3社とも社販できました)商品として売れない不良品(全然使える)はもらえたりもするのでその点は地味によかったです。
また雑貨メーカーに勤めていた際は、紙媒体からWebデザイン、パッケージなど幅広い制作物に携われたこともやりがいがありました。
まとめ
今回は、インハウスデザイナーやめとけと言われる理由5選!つらい・ストレスが多い?について解説しました。
- インハウスデザイナーやめとけと言われる理由は、①デザインの幅が限られる、②デザインスキルを高めづらい、③デザイン以外の業務も行う必要がある、④デザイナーが少ないため相談しづらい、⑤、給料が安い(会社による)が挙げられる
- インハウスデザイナーがつらい・ストレスが多いかは会社による。私の場合、インンハウスデザイナーで辛かった点は給料が安かったことと残業が多かった点(ECサイトを多数展開している企業は残業が多い傾向にあり)
- インハウスデザイナーのメリットは、①自社ブランドのデザインが好きなテイストであるととにかく仕事が楽しく極めやすい、②自社商品を社販(安い値段で購入)できる、③自社ブランドの紙媒体からWebデザイン、パッケージなど幅広い制作物に携わることができる
参考になると嬉しいです
最後までお読みいただきありがとうございました。